UXデザインチームが語る
「鑑賞」のデザイン
通常の展示室ではできない鑑賞方法で、文化財を楽しく学べるコンテンツを作る。そのためにはどのような鑑賞体験をデザインすればよいだろうか?
「みほとけ調査」展示開発の初期段階では、「てんとう虫の目線で仏像を見る」「学芸員さんの仏像トークラジオを聴きながら鑑賞する」といった自由な発想をもとに、8Kモニターの特徴を活かしたアイデアをチームメンバーと検討しました。中でも面白いと話し合ったのが、学芸員さんの使うペンライトから着想を得たアイデア。
そうして最終的には、学芸員さんが仏像にペンライトの光をあてて素材や表情の違いを調査するように、鑑賞者も懐中電灯型のデバイスを使って、バーチャル上で仏像に光をあてて、自由に見どころを探る鑑賞体験にたどり着きました。