家電のデザインには、商品という具体的にユーザーに寄り添う「プロダクトデザイン」と同時に、商品に込められた想いを伝える「コミュニケーションデザイン」があります。私の所属するデザインスタジオでは、商品を使って味わってほしい体験価値をビジュアルにして、カタログなどを監修しています。送り出した家電製品たちが「私の生活を変えていく」という期待感や喜びをビジュアルで伝えたい・・・それが私の想いです。このRactive Airのディスプレイの写真を撮りに行った時、その前にいた男性が、「ホワイティ梅田のかっこいいRactive Airの前で待ってるから!」と電話で話している声を聞いて、少しニヤリとしてしまいました。
製品情報は多面的で、どこをどう切り取って、どんな風に見せるかで、伝わる中身はいくらでも変わっていきます。この商品の魅力を、誰に向かって?どう受け止めて欲しくて?表現を作っていくのか?を丁寧に考え抜くことが、私のデザインスタイルです。そして、思考錯誤したアイデアの深さを明快に表現できるよう、日々、心を磨いていたいと思います。
※所属や内容は記事作成当時のものです
Communication
米満 綾子
Ayako Yonemitsu