北米をメインターゲットとしたA4複合機。北米ではA4より少し大きなリーガルサイズという独自の用紙サイズが主流です。この規格のため最上部のスキャナーが本体よりも幅が広くなり、重心の高いアンバランスな造形になってしまいます。これをデザインで解決するため辿り着いたのが、スキャナーから最下部の用紙カセットまでを曲面で繋ぐことでした。しかし、この曲面は、ほんの少しの曲率の度合いで見え方が大きく変化するため、形状が歪んで見えたり、ボディー全体が後ろへ傾いて見えるといった錯覚が生じました。また、設計においても難易度の高い技術的課題が発生。この、デザイン的課題と技術的課題を解決する「ちょうど良い曲率」を探し当てるのが一番大変でした。そんな苦労の甲斐あって、北米市場ではCoolデザインとして好評を得ています。(2019年度 iF DESIGN AWARDを受賞しました!)
週末は、行き当たりばったりの気ままな車旅をしています。今話題の展覧会を観に行こう!などと朝から意気込んで出かけるのですが、寄り道に夢中で到着が午後過ぎになることも…。駆け足で観た後は、のんびり近くの山やキャンプ場で車中泊や温泉も楽しんでいます。
関連情報
・複合機公式サイト
・シャープ公式ニュースリリース
・SHARP Design Awardsページ
・iF DESIGN AWARD公式サイト
※所属や内容は記事作成当時のものです
Product Design
金岡 幸雄
Yukio Kanaoka