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「思い見るのもデザイン」AXIS vol.206

こんにちは。リクルートサポーターの竹下です。
本日、AXIS最新号vol.206が発売されました!

今、私たちは雑誌を開いて、各々に何かを”思い見て”います~。

 

弊社デザイン広告の、シリーズテーマはこちら。

 

誰かの心を動かし、笑顔が広がる体験をデザインすることで、みなさんの心をほんの少しあたたかくする。これを実現するために、シャープのデザイナー達は日々何を考え、どんなことを感じているのでしょうか。
キャリア入社歴を持ち経験豊富なシャープのデザイナー自身の体験を通して、そのこころを垣間見ていくシリーズ広告です。

 

 

さて、第4回目に登場したのはこの人です!

「思い見るのもデザイン」

伊賀 陽祐 40代 UXデザイナー
キャリア入社歴10年 探訪歴25年

 

キャッチコピーの「思い見る」って、たぶん聞きなれない言葉ですよね。
実は、この言葉を採用する時はかなり悩みました。「思い見る」は想いを馳せるという意味があります。

みなさんは、お店で気になった品物を手に取った時、何を考えますか?

「色がきれいだな」
「食卓の雰囲気が明るくなりそう」
と考える人は多いんじゃないでしょうか?

私は「お漬物を盛るのにぴったり!」と、食べ物を基準に考えることが多いかもしれません(笑)。

モノから「思い見る」ことは人それぞれ。
ある日の伊賀さんは、ひとつのお皿にとっても惹きつけられてこんな風に「思い見た」そうです。

 

“なんだか、惹かれる。
作り手はどんな人だろう?
どういう経緯でこの道に入ったのか。
どんな伝え手との関係があってこの場で売られているんだろう。
もう二度とこのお皿には出会えないかもしれない。ピンときたものは、ぜひ使いこんでみたい。”

 

おお~(^^)!!
何かに興味を抱き、そこから思いを馳せていくってワクワクしますよね。伊賀さんがひとつのお皿から抱く興味の範囲の広さに驚きました。
私も趣味で陶芸を少しだけかじりましたが、土をこねてかたち作ることに一生懸命で、その他のことは全然考えなかったですねぇ…。

さて、伊賀さんは店先でピンときて実際に使ってみて大好きになった沖縄の作家さんの工房探しの旅に出たそうです!
伊賀さん曰く「お皿を実際に使う間に、現地の風土や作り手さんのことが気になって、居てもたってもいられなくたったんです。」とのこと。探訪の始まりですね!

ただ、その作家さんは有名にもかかわらず地元の人でも工房の場所を知りませんでした。インターネットでどんな情報も入手できる気がしていましたが、今もこんなお話があるんですねぇ。
作家さんを探すために度々沖縄へ出向き、地道に山々を巡り(山を巡る!?)、いろんな人に出会う中で、自分の知らなかった沖縄の文化の新しい魅力を発見したそうです。

 

伊賀さんの思い見る探訪の旅はこれだけではありません。なんと海外にまで足を運びます。

こちらはイギリスのバーナード・リーチの工房を訪ねた時に電車の中で出会った老婦人。
聞くと、瀬戸でデザインタイルの先生をしたことのある方でした。こんな出会いも探訪の魅力だそうです。探求心のパワーに感心しちゃいますね。

知れば知るほどもっと興味が湧いて、さらに探訪が続いていく。
今まで知らなかった新しい発見に満ちた探訪は、やめられないんでしょうね。

お仕事に対しても、
「まずは、すでに認識されている価値や意見を受けとめ、先入観なく様々な角度からキョリをおいて考える。そうすると、これまでの成り立ちを超えた新しい価値が見えてくる」とのこと。

豊かに「思い見る」ためには、好奇心や興味を持ち続けることが秘訣なのかもしれませんね。のんびり屋の私にはなかなか難しいなぁ。(ゆっくりがんばります(^^))

今、伊賀さんが率いるUXデザインスタジオでは、東京国立博物館様との協創で、8Kを活用した「ミュージアムの新しい楽しみ方」を開発提案しています。
歴史的価値のある貴重なお茶碗を、実物には触れていないのに実際に持っているかのようなリアルな体験ができる。それってどういうこと?興味津々です。

 

みなさんは、何かを「思い見て」探求したことはありますか?

 

 

 


AXIS 2020年08月号 (立ち止まって、考える。) vol.206
デザイン誌AXIS webサイトはこちら

 <撮影裏話>
広告に掲載されているのは、全て伊賀さん愛用の器たちです。

撮影後、「撮影スタジオで見ると、いつも使っている器に新しい魅力を発見できて新鮮でした。それがおもしろかった!」と感想を述べた伊賀さん。
私には、その言葉の方が新鮮でした。普段の器に新しい魅力発見!?
日常的に、愛情込めて使われている伊賀さんならではの言葉に納得です。

 

伊賀さんの探訪は続く…!