イメージ通りの形が得られるまで、
何度もスケッチを繰り返し、
データを作る。工場で試す。
いつか、自分のデザインが世界に
インパクトを与えることを夢見て。
家電は僕らにもっとも近いところで、
暮らしを豊かにしてくれる。
もっと新しいデザインを生み出して、
人々のコミュニケーションのあり方に
まで影響していきたい。
日本のメーカーとして、次々と新しい製品を世界に送り出す
その裏側には、きっとたくさんの想いや夢があるはずです。 今、シャープデザインがこだわる「笑顔の品質」とは? あの商品のデザイナーって、どんな人? 率直に問いかけて、デザイナーさんの隠れた熱い想いを紐解いていきます!トニー 両親はどっちかというと無頓着(笑)。僕はたぶん、iPhoneが発売されたころから興味を持ったと思う。あれは衝撃だった。ああいう新しいデザインをやりたくて、プロダクトデザインに特化した学校で学びました。
エデン 僕はどの製品に影響を受けたってことはないんですが、昔から家電のデザインに興味がありましたね。やっぱり、自分たちの暮らしに身近なものだから。僕も大学はデザイン専攻です。
トニー 今回は、水の流れをイメージした「ストリームデザイン」がコンセプトなんです。スタンドはその象徴と言っていい。
エデン これがすごく苦労したんですよ。「流れるような繊細なデザイン」と「強度」は両立しにくいんです。何度もやり直して作ったデータを工場に持っていって「無理だよ」とあっさり言われた時は参りましたね。最終的に、スタンドの断面はこんな形にたどり着きました。
エデン そうなんです。この形にすることで、繊細なデザインと強度が両立できる。しかもスタンドが全体的に薄く、軽やかに見えるんですね。インテリアとして、よりスマートになる。
トニー あと、ちょうどいい光沢を出すのも大変でしたね。いろいろ試した結果、職人さんに1本1本、手で磨いてもらうことになったんです。
トニー 新しい特長としては、リモコンに搭載した「ボイスコントロール」と「ジェスチャーコントロール」。声を発したり、リモコンを振ったりすることでテレビを操作できる。ボイスとジェスチャー、両方を実現したリモコンは中国初のはずです。
エデン 画面の薄さは9.4mmで、画質は4K。あと、インターネットも楽しめるテレビです。メールをする、ブラウジングするというだけではなくて、ネットショッピングしたり、ドラマをストリーミングで観たり。
トニー あらゆるものがネットでつながるんです。このAQUOSから、今後ますますテレビはIoT(Internet of Things)の入口になり、暮らしの“スマートコントローラー”になっていくんじゃないかな。
トニー 残業続きでしたね(笑)。工場にも何度も足を運んで…。でも、職人さんとのやり取りはとても面白かった。
トニー 走る!!ランニングしたり、音楽を聴いたり。長い休みが取れたら旅行かな。
エデン 写真見せてもらったよね。日本に行った時の。これこれ。
トニー (頭を抱えて)アアーーーッ、恥ずかしいーーー!!
トニー ありがとうございます。日本は今までに行った国の中で最高です。家電をやりたいと思ってシャープに就職したんですが、そのあと実際に日本に行ってみて好きになりました。日本は美しい。いろんなインスピレーションをもらえます。
エデン 僕もランニングや水泳、自転車をやっています。自分で自転車を組み立てたりもしますよ。
トニー たとえば今回のAQUOSで、ひとつ新しいチャレンジをしたんですけど。僕らデザイナーが製品に込めた想いを、お客様に直接伝えるためのスペシャルサイトを作ったんです。
エデン 薄さや細部のデザインまでわかるように、テレビを360度回転させるムービーなんかも自分たちで作りました。製品を買った人がレビューを書き込むこともできるし。
トニー そういう、製品デザインだけじゃなく、コミュニケーションデザインの分野にまで踏み込んだことを今後もやっていきたいですね。それからもっと大きなことを言えば、人々の暮らしをチェンジしたい。家電にはそれだけの力がある。iPhoneが世界を変えたようにね。
エデン 僕も、いつか自分がデザインした製品が世界にインパクトを与え、グローバルに受け入れられたら…と夢見ています。仕事の分野やスタイルは違っても、デザイナーには皆、そういう想いがあるんじゃないかな。そしてシャープには、その想いを実現できる土壌があると感じています。
※所属や内容は記事作成当時のものです。
製品情報:テレビ
English article:“Consumer electronics have the power to change lifestyles.”