長年パッケージデザインに携わる中で、「パッケージは商品のプロモーションとブランディングを担うコミュニケーションツールである」と感じています。私が入社した頃にはZAURUSやプラズマクラスターなどを手がけ、店頭でのプロモーションを狙ったパッケージを開発。2000年頃からは環境を配慮したパッケージを開発しました。近年話題となった不織布マスクをはじめとする新ジャンル商品のパッケージでは「人に寄り添う」というメッセージを織り込み、シャープを表現しました。このように私のデザインワークは、時代の変化に合わせたブランド価値を表現していくことが重要です。パッケージは商品を保護したり説明したりするだけでなく、ブランドイメージをお客様の心に届ける、メッセンジャーとしての可能性と力を持っています。
昔、学園祭で看板やポスター、舞台の大道具を作りました。最終日に燃やしてしまうそれらのデザインが深く記憶に残っています。今でもパッと見て印象づけて、役目を終えたら潔く消えてゆくフライヤーのようなデザインが好きです。学生時代の経験が原点なのかもしれません。
※所属や内容は記事作成当時のものです
Communication Design
松田 美登里
Midori Matsuda