Design Stories

Inside Design Stories

デザインチームが語るとっておきストーリー

コンビニに複合機が置かれるまで

複合機チームが語る
「コンビニ導入プロジェクト」のデザイン

コンビニ全体の約6割で使用されているシャープの複合機。広く導入に至った理由の一つは、顧客の抱える課題を深く理解して提案につなげたことだと考えています。コンビニ導入プロジェクトでは、各分野のデザイナーが、顧客理解を深めるためのリサーチから製品のデザイン、導入まで携わります。便利さの多様化や地域貢献への期待、雇用の問題など、コンビニ会社が抱える課題はさまざまです。そのため、私たちが製品として開発するのは複合機ですが、それが置かれるコンビニとその周辺地域まで目を向け、コンビニ自体の未来のあり方を包括してアイデアを出すことで、よりお客様に合った提案を目指します。

アイデア出しでは、市場動向や社会情勢などの調査をふまえて、数年先の未来で複合機を使用する具体的なユーザーとシーンを描き出しました。「コンビニ複合機が情報発信のツールになり、複合機でスキャンするだけで駅のサイネージに情報を表示できる」といった案や、現在ではメジャーになった「コンビニで住民票発行などの行政手続きができる」といった案まで、実現には至らなかったものもありますが、さまざまなソリューションアイデアを出しました。そして複合機のデザインでは、いろいろな人にとって使いやすい複合機を目指しました。コンビニの場所は都市か地方か?使う人の年齢や性別は?ライフスタイルや働き方は将来どう変わるか? 公共物だからこそ、想像したユーザーやシーンをふまえて、なるべく多くの人にとっての使いやすさを追求しました。例えば、ディスプレイは車いすの方や子供から成人までが快適に使えるか、画面の文字サイズは適切か、ふだん情報機器を使い慣れない人でも使い方が分かりやすい設計か…などなど。細かな気遣いがつまった複合機が今日も、あなたの近くのコンビニで活躍中。お立ち寄りの際は、ぜひそのデザインに目を向けてみてくださいね。