“ロボット”といえば、人や動物の姿をしたものをイメージしませんか?私も子供の頃からロボットアニメが好きで、人型のイメージが強いです。でも、実は、ロボットには用途によっていろんなスタイルがあります。私がデザインしたロボットは、工場内で荷物を運ぶ「自動搬送ロボット」で、箱型をしています。とはいえ、車と変わらないサイズなので、一緒に働く人が安心感を持てるように、コーナー形状には大きなラウンドを取り入れています。そして、すばやく走行するロボットが人と共に働くために、何よりも“人に対して安全であること”を第一に考えてデザインしました。特に、ロボットの走行状態を示すインジケーターは、どの方向から見てもすぐに認識できる配置が重要です。デザイン検討では原寸モデルを作成し、人との関わりを確認しながら、何度も微調整を繰り返しました。またこのロボットは、ユーザーの要望に合わせてカスタマイズできます。自由に組み替えてアジャストする構造は、まるで変形ロボットのようです!!
子どもの頃に買ってもらった玩具は今でも大切な宝物です。当時の私には、空想世界の存在だったロボットを操縦したい夢がありました。あれから数十年後、実際にロボットと名の付くもののデザインに関われたことは、子供の頃の夢にほんの少しでも近づけたのかな?と思っています。
関連情報
※所属や内容は記事作成当時のものです
Product Design
太田 賢二
Kenji Ohta